飲食チェーンで食品表示の作成業務をしているちゃまです。
実は、私もこれで一度間違えてしまい、取引先から修正するよう指摘されたことがあります。
知っていればどってことないんですが、知らないとやらかしてしまいがちなミスなので、詳しく解説していきます。
もくじ
「一括表示の枠内」に書く項目は?
一般的な加工食品の一括表示には、
- 名称
- 原材料名
- 内容量
- 賞味期限
- 保存方法
- 販売者 or 製造者
これだけの項目を書く必要があります。
この「保存方法」が、知ってないとちょっとややこしいんです。
保存方法=未開封の状態での保存の仕方
「保存方法」のところに記入するのは、未開封の状態での保存の仕方です。
賞味期限もそうですが、未開封状態でいつまでもつかを表しています。
じゃあ、開封後の保存方法や期限はどこに書くのかというと、よく、別の場所に「開封後はなるべく早くお召し上がりください」のような書き方を見たことがあると思います。
その場所に、一緒に「開封後は冷蔵庫に入れ、なるべく早くお召し上がりください」といった感じで書きます。
では、その別の場所って決まりがあるんでしょうか?
開封後の保存方法は枠外か「使用上の注意」として書くのが一般的
食品表示基準Q&Aの加工-12に、開封後の保存方法を書く場所はどこなのか が書かれています。
開封後に保存方法を変更することが望ましい食品については、「開封後は4℃以下で保管してください。」などのように、開封後の取扱方法を一括表示部分の外に表示するか、一括表示部分に表示する場合は「使用上の注意」等と事項名を記載し保存方法とは異なるものであることを明らかにした上で記載することが望ましい
最後が「望ましい」ということは、義務じゃないんでしょうか…
でも、取引先によったら、「この表示じゃうちでは売れませんね~」とか言って商品を置いてくれないところもあります。
私がやらかしたときもそうでした…。
まとめ:開封後の保存方法は「枠外」の「使用上の注意」に書こう!
- 未開封時の保存方法は一括表示枠内
- 開封後は、枠外に書くか、枠内に書く場合は「使用上の注意」の項目を作って記載する
- 一番安全なのは、枠外に「使用上の注意」の項目を作って記載すること
以上になります。
食品表示検定の中級を受けた時にちゃんと勉強したつもりでしたが、実際に作ってみると自分にはまだまだ知識が足りないんだなと実感します…
とりあえず、わからなければ最寄りの保健所に問い合わせるか、いけるなら販売先に確認してもらうのがいいです!(特に百貨店関係)
今回はこの辺で。