私は飲食チェーンで品質管理をしていますが、今いる会社では「一人の人がいろんな仕事をできた方がいいでしょ」という考え方なので、社内で長年メニューやポップなどの商品写真の撮影を担当していた部長さんに撮り方を教えてもらいました。
今週の頭に教えてもらったばかりなので、私は初心者中の初心者ですが、その日のうちにポップ用の料理の写真を撮ることができました。
これを読めば、右も左もわからない初心者でもいきなりMモード(マニュアルモード)で撮影できるようになりますよ!
もくじ
カメラを触る前に覚えておきたいこと
右も左もわからない初心者の人向けに書いていくので、「これ知ってるよ」というのはどんどん読み飛ばしていってください。
カメラは落とさない
基本です。撮影時はストラップを首や手首に巻き付けて、絶対に落とさないように気を付けます。
カメラ単体で机の上に置くときは、ストラップを引っ掛けてしまわないようにストラップもきちんと机の上に置きます。
垂らしたらダメ、絶対。
カメラレンズは触らない
ガサツな人は要注意です。私はガサツなので細心の注意を払っています。
レンズ用のクリーニングクロスがあり、拭き方も決まっているぐらい繊細なものらしいです。
使わないときはレンズキャップを付けましょう。
覚えておきたい用語
ここからカメラの構造や用語の解説になります。
Mモードで設定をいじるときに知っていた方がやりやすいので解説していきます。
画角
レンズが見ている風景のことを画角と言います。
レンズを変えれば画角も変わります。
言い換えると、レンズが画角を決めている ということになります。
ファインダー
のぞき穴のことです。
カタカナで言われると途端に何のことを言っているのかわからなくなります…。
ズームレンズと単焦点レンズ
ズームレンズは、ズームができるレンズです。
ぞの反対が短焦点レンズで、ズームができないレンズです。
デジカメにもスマホのカメラにもズーム機能がついているのでズームができないレンズがあるということに私はびっくりしました。
が、初心者は短焦点レンズのほうが使いやすいらしい。理由は知らない。
一眼レフカメラが写真を撮る仕組み
用語ではありませんが、Mモードで写真を撮るなら知ってた方が良いです。
- レンズから光を取り入れる
- 内部のミラーに光が反射する
- センサーが光をキャッチする(昔はここがフィルムだったそうな)
- 写真ができる
初心者故、間違っておりましたらご指摘くださいませ。
焦点距離
よくレンズの側面に、短焦点レンズなら50㎜とか、ズームレンズなら80-210㎜とか書いてるやつのことです。
これはレンズからセンサーの距離を示しています。
距離が長くなると、ズームする感じです。
文系出身の私には理屈が分からない。
テレとワイド
ズームレンズでの話になりますが、80㎜がテレ、200㎜がワイドなんだそう。
最初のうちは短焦点レンズがいいと思うので、知らなくても大丈夫。
一眼レフカメラの4つの撮影モード
AUTOモード(オート)
F値(絞り)、シャッタースピード、フォーカスポイント、ホワイトバランス、ISO感度のすべてを自動で決めてくれます。
このモードで撮れば初心者でもいきなりちゃんとした写真が取れますが、だんだんと自分で設定をいじりたくなってくると思います。
動くものの撮影向き。
Pモード(プログラムオート)
フォーカスポイントを自分で決められます。それ以外はすべて自動で決めてくれます。
これも動くものの撮影向き。
Aモード
F値(絞り)優先モード。小さくする(絞りを開く)と背景がボケます。
理屈は分からない。
これは止まっているものの撮影向き。
Sモード
シャッタースピードを自分で決められます。それ以外はすべて自動。
水しぶきの粒がとりたければスピードを上げていき、動きのあるものがブレたように取りたければスピードを下げていきます。
Mモード(マニュアル)
私が教えてもらったモードがこれ。
F値(絞り)、シャッタースピード、フォーカスポイント、ホワイトバランス、ISO感度のすべてを自分で決めます。
最初のうちは難しいですが、慣れれば自分が撮りたい写真を思うがままに撮れるようになります。(腕を磨けば)
実際に写真を撮るときに大事な1つの設定と4つの要素
撮影モードの話で出てきた「フォーカスポイント、F値、シャッタースピード、ホワイトバランス、ISO感度」について詳しく解説していきます。
Mモード以外で撮るなら知らなくても大丈夫ですが、この記事の中で一番伝えたい内容になります。
一眼レフの醍醐味です。
カメラによると思いますが、Nikonならinfoボタンを押せば設定を変更できます。
フォーカスポイント
一眼レフカメラのファインダー(のぞき穴)をのぞくと、ど真ん中とそれ以外にも上下左右に点が複数あると思います。
この点はピントの合うところなのですが、ニコンのカメラならOKボタンを押した後に十字キーで変更できます。
これで真ん中以外の場所にもピントを合わせられます。
光源は1つのほうがいい
光源が複数種類あるとピントが合いにくくなります。
例えば、太陽光と蛍光灯とLEDと…となると、どれを基準にしてピントを合わせればいいのかカメラが迷ってしまいます。
なんで、室内撮影の場合はカーテンで太陽光をシャットアウトしてLEDライトを当て、レフ板という白い板や紙で光を反射させて明るくしていきます。
ちなみに、レフ板を使わない場合、影がはっきりくっきりできるのでシャープな印象の写真になります。
逆に、レフ拭いたを使う場合、影が薄くなるので柔らかい印象の写真になります。
F値
絞り値のことです。
数字を小さくすると絞りが開いていき、数字を大きくすると絞りが閉まっていきます。
ちょっとややこしいので図で解説します。
図にあるように、背景の写り方と明るさにも影響が出ます。
なんで背景の写り方に違いが出るの?
屋外などで、目の前に自分の人差し指を立ててみてください。
人差し指に焦点を合わせると、屋外の風景はピントがボケボケになると思います。
次に、紙につまようじやペンで小さい穴をあけたものを用意します。
同じように、屋外で人差し指を立て、先ほどの開けた紙の穴から覗くようにしてみると、あら不思議!
屋外の風景のピントはそこまでボケボケしていない!
…となるらしい。理屈は知らない。
なんで明るさに違いが出るの?
カメラの構造の話でしましたが、カメラは光を取り込み写真にしてくれます。
よく水道の蛇口にたとえられていますが、
- 絞りがたくさん開いている=光がたくさん入ってくる
- 絞りが少ししか開いていない=光が少ししか入ってこない
という理屈です。
へぇ~。ってな感じで程度に聞き流してても絞り開く=明るくなって背景がピンボケするって覚えてれば写真は撮れるから大丈夫です。
シャッタースピード
1/250みたいな数字のやつです。
上記の場合は、250分の1秒の速さでシャッターを切ります。
速くすると水しぶきのツブツブが止まったような写真になりますし、遅くすると尾を引いたような動きのある写真になります。
先ほどのF値とセットでいじることが多いのですが、
*シャッタースピードを速くする=光が入る時間が短くなる=暗い写真になる→F値を小さくして絞りを開きたくさん光を取り込むとちょうどいい明るさになる
*シャッタースピードを遅くする=光が入る時間が長くなる=明るい写真になる→F値を大きくして絞りを絞り光を少しだけ入れるとちょうどいい明るさになる
という状態になります。
ホワイトバランス
単位はK(ケルビン)です。
天気のいい日の太陽光の元だとだいたい5500Kぐらいです。
- 数字が小さい:暗い場所向きで、赤みが増す
- 数字が大きい:明るい場所向きで、青みが増す
ISO感度
ISOと書いて「イソ」とよ読みます。
数字を大きくすると、暗い場所でもきれいに取れるようになります。
少しの光でも写るように光を増幅させているので、画質がザラザラして荒くなったような印象になります。
なのでできるだけISOは小さくして、足りない明るさは光を当ててカバーする方がなめらかで綺麗な写真になります。
どうしても光が足りない時だけISOを大きくしてカバーするイメージです。
スムーズに撮影を行うための小技
慣れてくると、撮影場所の明るさを見るだけでいろいろ分かるようになるらしいのですが…
初心者のあいだは、試し撮りをしまくってうまくいったときの設定をメモする これに限ります。
数をこなさないとうまくならないらしいので撮りまくるのみです。
どのメーカーのカメラを選べばいいの?
おすすめ三大メーカーがこちら。
ニコン
他メーカーのカメラと比べるとタフで、報道関係者とかがよく使っているのがニコン。
キャノン
キャノンはその昔、ポートレート撮影をするようなカメラマンとスポンサー契約みたいなのをたくさんしまくってどんどん普及していったらしいです。
ソニー
後発ですが最近人気のメーカーがソニー。
まとめ:大切なのは「設定」と「数をこなすこと」
大事な設定は、
- シャッタースピードとF値
- ホワイトバランス(K)
- ISO感度
これだけです。
ほかは適当でもそれっぽい写真が取れます。
というか、初心者のうちはどれが良くてどれが悪いかわからないので、設定も大事ですがとにかく数をこなすことです。
と教えてもらいました。
設定と数をこなすことが大事だそうです。
今回はこの辺で。