世界では197か国のうち27の国で同性婚ができます。アジアでは2019年に台湾で同性婚が認められました。
世界的には同性婚を認めていくという流れになっていますが、日本では現在同性婚ができません。
今回は、バイセクシャル(恋愛対象が同性・異性関係ない人)で、8年連れ添った彼女と1年半前に養子縁組して結婚(法的には親子なので事実上の結婚)をした私が、日本で同性婚ができないメリットとデメリットについて語ります。
もくじ
同性婚とは?
そもそも同性婚とは、女性と女性、男性と男性が結婚することをいいます。
同性との結婚なので同性婚をする人は同性愛者ばかりだと思われがちですが、私のようにバイセクシャルの人が同性婚をする場合もあります。
バイセクシャルとは、同性・異性関係なく恋愛対象になる人のことです。
例えば、我が家の場合は私(女性)も妻(女性)もお互いにバイセクシャルですが、女性同士の結婚は現在の日本では認められていないので養子縁組にて法的には親子になり、事実上の結婚をしました。
そんな感じで、同性愛者のひとではなくても同性婚をする場合があります。
ここから本題の同性婚のメリットとデメリットについての話をしていきたいと思いますが、わかりやすいように当事者以外と当事者(同性愛者の人や私のように同性愛者ではないけど同性婚したい人)の2パターンに分けて話を進めていきます。
私は当事者なので当事者以外のメリットとデメリットについては推測になります。
ここに書く内容は私個人の意見で合って、同性婚したい人の総意ではないです。
同性婚を認めるメリット
当事者以外の場合
特にありません。冷たい言い方になりますが、「関係ない」です。
当事者の場合
そもそもなぜ結婚するのか?一緒に住むだけじゃダメなのか?という話になってきますが、なぜ結婚するんでしょうか?
「好きな人と一緒にいたい」だけではなく、結婚すると法的・社会的なメリットが得られます。私はこれが大きいと思います。
例えば、
- 妻、夫を扶養家族にすることができる
- 財産を相続できる
- 交通事故や病気で緊急の手術が必要になった場合、手術の同意書にサインしたり面会謝絶の際でも面会したりすることができる
- 車の保険を夫婦限定にできる(他人の場合は限定なしにしないといけないので割高になる)
- スマホなどの家族割・夫婦割を適用できる
- 賃貸を借りやすい(2人暮らしOKでもカップル不可・婚約者ならOKという場合がある)
- 夫、妻の介護が必要になった際に施設に入れるかどうかの選択権がもらえる
相手が異性ならこのメリットが得られるのに、相手が同性ならこのメリットは得られないというのは、私は不公平に感じますね。
同性婚を認めるデメリット
当事者以外の場合
同性婚が認められることで同時者以外の方はデメリットがあるのかといえば、なにもないでしょう。
これもメリットの時と同様、「関係ない」ですよね。
反対派の方のよくある意見として、「少子化に拍車がかかる」「日本の家族観が壊される」というのを耳にします。
でもこの意見って「矛盾してるし、説得力がない」ですよね。
同性婚を認めると少子化に拍車がかかるのか?
たしかに同性同士だと子供を授かることはできません。
でも考えてみてください。結婚って子供を授かるためにするものでしたか?
異性同士で結婚しても夫婦の意思で子供を授からない人もいれば、夫婦で不妊治療をしても授かれない人もいます。
もし仮に「結婚=子供を授かること:子供を授からないのであれば結婚できない」とするならば、同性同士だけではなく、こういった異性同士の夫婦の結婚も認められなくなってしまうことになるので、結果としてこの意見は矛盾しているということになりますよね。
同性婚を認めると家族観が壊されるのか?
そもそも家族観が何なのかわからない…。
さっき例に出した「結婚=子供を授かること」というのも、昔からの日本の家族観な気もしなくはないですが…(この「昔からの家族観」に縛られてるから少子化に拍車がかかってるんじゃないの?とも思いますが、話がそれるので割愛)
もし仮に家族観を「男性は正規雇用で一家を養い、女性は家庭で家事や子育てをすること」だとするなら、すでに壊れてます。
壊れているというか、時代遅れですね。
終身雇用もなくなり年金ですらもらえるかどうかわからない今の時代に、仮にどちらかが専業主婦・専業主夫になりたいと言い出しても、もう片方がよっぽど稼いでないと無理でしょう。
もうすでに壊れているものに対して「同性婚を認めると壊れてしまう」と言われるのはおかしな話です。だってもう壊れてるんだから。
私の個人的な意見になりますが、家族観というものは時代によって変化していくものだと思っていて、これに同性婚を引き合いに出されても論点が違うので議論する余地なし、です。
もっともらしいことを言っているような気もしますが説得力は無いですよね。
当事者の場合
メリットばかりでデメリットは特にないです。
私は理解できない人に対して無理強いはしたくない
やっぱりどうしても「同性愛…理解できない」という人はいると思います。
当事者にとってはショックな言葉ですし、こういう人を責める人もいるかもしれませんが、私は責めたり批判したりはしたくないなと思っています。
というのも、同性愛を理解できないと思うのは個人の自由ですよね。思うだけならば。
同時に、同性を愛することも、これも個人の自由だと思います。
「同性愛を理解できないのでその人たちを批判する」のも、「同性愛を否定されたのでその相手を批判する」のも、おかしな話です。
分かり合えたら1番いいですが、分かり合えないならお互いスルーでいいと思います。
自分には自分の、他人には他人の自由があり、ここで互いに自分の意見を相手に押し付けても相手の意見が変わることは有りませんしお互いに不幸になるだけだと思うので、理解できなければ距離を取ればいいだけの話なんじゃないのかなあ、と。
理解できない人は距離を取れば「理解できない…」とモヤモヤする必要はありませんし、距離を取れば当事者がショックな言葉を聞いたりそれに対して反論しなくて済みます。
win-winですよね。
当事者である私は、結局何が言いたいのか?
当事者の端くれとしていろいろ回りくどく書き連ねてきましたが、言いたいことをまとめますと、
- ①当事者以外は、同性婚を認めても特に大きなデメリットはない
- ②当事者は、同性婚を認めてくれれば大きなメリットがある
- ①+②=誰も損しない。ではなぜ、日本では同性婚ができないのか?
以上です。
「ではなせ、日本では同性婚ができないのか?」は、考えても答えが出せませんが、「どうすれば日本で同性婚ができるようになるのか?」については、他の方が答えを出してくれています。
同性カップルが全国で一斉に国を相手取り訴訟を起こしてくれています。
これにより国は、「同性婚ができないせいで不利益を被った人たちに賠償をする」か、「同性婚を認める」という2択をしないといけない状態になっています。
時間はかかると思いますが、 いずれ日本でも同性婚が認められる日が来る と私は思っています。
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私は日本に同性婚を認めてもらい、妻と夫婦になりたいです。
今回はこの辺で。