料理を一眼レフで撮る

カメラ

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カメラマンではありませんが仕事で一眼レフを使って料理の写真をよく撮ります。

以前似たような記事を書きましたが今回は料理にしぼって、実際の設定値とかを備忘録がてら書いていきます。

 

ここに記載するのはあくまでも私が撮影する場合の話です。

撮影方法や設定方法はこの限りではありませんし、これが最善というわけでもありません。

 

 

使用機材

色々具体的な数値を記載しますので、使用機材を書いておきます。

  • カメラ:キヤノン EOS R
  • レンズ:キヤノン RF35mm F1.8 MACRO IS STM
  • 照明:GODOX AD300Pro(2個使用)

カメラの設定

細かい設定をしたい&どの写真でも雰囲気を統一する ために、基本マニュアルモードで撮影しています。

カメラ側で設定する項目は4つ。

 

F値

私は一番最初に決めてます。

F値は絞りをどれくらい開放するか・絞るか という数値です。

ボケさせたければF値の数字を小さく、ボケさせたくなければ反対に大きくします。

とはいいつつ、同じF値でもカメラを被写体に近づければボケてくれるので撮影途中で大幅に変えることはあんまりありません。

 

私はいつもF値は10~13程度にしています。

お皿の斜め45度ぐらいから撮影することが多いので、小さいお皿だとF10でも被写体全体が被写界深度内に収まってくれますが、大きめな平たいお皿だとF13でも手前にピントを合わせると奥がボケたりするので、その時はF18ぐらいまで絞ったりもします。

お皿の真上から撮影する場合はよっぽど高さのある料理でない限りF10程度で撮ります。

 

シャッタースピード(SS)

お皿の大きさや撮影時の角度からF値を決めたら、次はシャッタースピードを決めます。

F値はボケ具合以外に写真の明るさにも結構影響を与えますので、F値を考慮しつつ決めます。

 

といいつつ、私は基本1/200で固定です。

写真の明るさはストロボの明るさでいじることが多いです。

 

というのも、最近気づいたのですが、

シャッタースピードをゆっくりにすればゆっくりにするほど、ストロボ以外の周りの光の影響をどんどん受けてしまい、色が迷子になったり余計な影ができたりと、良いことがありません…

あと、動きのある料理(沸騰している、ソースをかけている)だと、被写体ブレを防ぐ意味合いでも1/200程度が私的にはちょうどいい速さです。

 

ISO感度

私の中でISO感度はMAX800と決めてます。

特に理由はありません。

 

私の場合は、基本200~320の間で撮れるようにしておいて、

お皿、料理、背景によって100~800までいじるようにしています。

 

具体的には、

背景が黒でお皿も料理も白い色の場合はISOを下げて、

スープが反射したりや卵黄にストロボ本体の影が映って気になるなあという場合はアンブレラと被写体の間に半透明白色のディフューザーをかませるのでISOを上げて、

という具合に調整してます。

(ストロボ本体の影はディフューザー付きアンブレラで簡単に済ませるとモロに映りこんで嫌になりますが、ディフューザーなしアンブレラ+トレぺ透過で若干気にならなくなります)

 

色温度(K:ケルビン)

これが一番大事な気がします。

私は料理写真は黄色っぽく撮りたいので、5000~5800ぐらいにしています。

実際撮影する食材で一番あわせたい色ものもを少し分けてもらって事前に試し撮りすると、失敗が少なくて済みます。

 

ストロボの設定や光の当て方など

ストロボは設定より当て方の方が大事だと思っています。

私はライティング命派です。

 

ストロボの設定

私が今使用しているストロボの明るさは1がMAXの明るさで、そこから1/2,1/4,1/8と暗くなっていきます。

(厳密にいうと、1/2,1/4の中でもそれぞれ刻まれてて、1/2,1/2+0.3,1/2+0.6,1/2+0.9とありますので、かなり微調整できます)

 

いつも2灯ライティングで撮影します。

メインとなるキーライトはだいたい1/2~1/4、サブのフィルライトはその半分~1/4の明るさになるよう設定しています。

やわらかい雰囲気のかわいい写真が撮りたいときはキーライトの半分、エッジの効いたかっこいい写真が撮りたいときはキーライトの1/4、という具合に使い分けています。

これ以上差が開くと、白飛び・黒潰れが発生して後の編集が大変になると思うのでこの程度でとどめてますが、イメージ写真などは思い切ってやってみれば案外うまくいくのかもしれません。

 

この辺はF値との兼ね合いもあるので、背景をセッティングして実際に使用するお皿を空の状態でもらって、試し撮りして確認します。

 

真上からしか撮影しない場合はフィルライトも結構明るくすることもありますがキーライトより明るくすることはありません。

順光にならないようめちゃくちゃ気を付けています。

 

光の当て方

ライティングは本を読んだりピンタレストでいろんな写真をあさって研究しました…。

基本は被写体左奥にキーライトを、右手前にフィルライトを置いてます。

 

日本人が撮影する写真はこの光の当たり方が多く、海外の人が撮ったっぽい写真では左右が逆転している(右奥キーライト・左手前フィルライト)が多い気がします。

何故かはわかりません。

このことに気づいた過去の私は、試行錯誤のために右奥キーライト・左手前フィルライトのセッティングで撮影したりもしましたが、後々その写真に合成するための写真を撮影する際にライトの位置を変えないといけなくなるという事態が発生したので、今では左奥キーライト・右手前フィルライトで固定しています。

 

とはいいつつ、あまりありませんが

被写体左側に背の高い料理や皿があって、右手前に背の低いものがある場合、

右側からキーライトを当てないと映したいものが暗くなる…ということも発生しかねませんので、そこはお皿や料理と相談です。

 

その他の光の当て方

上記は平たい皿や丼鉢を想定していますが、

ドリンク・パフェ・みせたい面が側面に来る料理はこの限りではありません。

 

ドリンクやパフェの場合

平たい皿や丼鉢はみせたい面が上面に来ます。

対して、ドリンクやパフェの場合はみせたい面が側面です。

おのずとカメラも被写体と同じくらいの高さまで下げて撮影します。

 

この場合はキーライトとフィルライトを入れ替えたり、

1灯にして順光よりのサイド光で左右どちらかだけをしっかり照らしたりしています。

 

みせたい面が側面に来る料理の場合

平たい皿に盛ってるけど、みせたい面は側面にあります という料理もあるかと思います。

私が撮影したものでいえば、メルトサンドやクリームを挟んだパンケーキなど…

パフェやドリンクとの違いは、カメラを被写体と同じぐらいまで下げない場合もある ということです。

ということは順光NGです。

この場合は、左奥キーライト・右手前フィルライト+左手前レフ版(+場合によってはカメラのレンズすぐ下に小さめのレフ版)で撮影します。

 

順光は避けつつ前からも光を当てたいので、レフ版でキーライトを反射させて明るくします。

ただし、これをやりすぎると光が回りまくりますのでふんわりとしたエッジのない写真になります。料理によっては雰囲気と合わなくてどうしよう…となるかもしれません。

そんなときは思い切って1灯ライティングでサイド光にしてしまったり と、試行錯誤します。面倒ですね。

 

その他の設定

撮影場所によっては色が緑っぽく・ピンクぽっく映ることがあるのでカメラで設定したり、反射がひどい場合はNDフィルター使ったり…といろいろ試行錯誤しています。

 

まとめ

私がよくやる設定は、

  • F値:10~13
  • シャッタースピード:1/200
  • ISO感度:200~320
  • 色温度:5000~5800
  • キーライト:1/2~1/4
  • フィルライト:キーライトの半分~1/4

こんな感じです。

冒頭でも書きましたが、これが正解 というわけではありません。

F値、シャッタースピード、色温度は撮りだしたら基本固定で、ISOだけいじる感じです。

 

私はカメラの設定よりライティングの方が大事だと思ってます。

画角や料理の配置も大事ですが、ライティングあってこそ と思ってます。

 

ライティング好きなのでついついそっちに走ってしまいがちですが、本来の目的は美味しそうに撮ることです。

目的を見失わないよう日々精進いたします。

もっとこうすれば良くなるよ!とかアドバイスあればコメントください。では。

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